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行政書士のメリット

独立開業も容易。ダブルライセンスでキャリアアップ!

行政書士は、一度合格すれば一生その仕事に携われる資格です。さらに、比較的容易に独立開業ができる資格とも言われています。そして、その収入は実力と日々の頑張り次第。年間に数千万円稼ぐ行政書士もいるほどです。

組織の一部として働くことなく、自分のペースで仕事ができる醍醐味は、何物にもかえがたいもの。しかも、基本的にはパソコンとプリンタさえあれば基本的な業務はこなせるため、自宅を利用して開業する方も少なくありません。会社に属しているよりは時間のやりくりが利くので、家事や育児などと両立ができることも大きなメリットのひとつです。

独立開業するうえで大切となるのは、自らの専門分野を持つこと。行政書士の仕事の領域は膨大です。すべてをそつなくこなすことも大切ですが、たとえば「外国人の出入国が得意」「建設業の許可関連ならお任せ!」「遺産相続についてのプロフェッショナル!」といったように得意分野を絞り、競合との差別化を図ることも有効となります。

専門分野を絞ったのち、その分野と関連する他の資格を取得する方もいます。土地や不動産、建設業などが得意分野であれば、宅地建物(宅建)取引主任者の資格も有効です。不動産や相続などの知識は、生涯のライフプランに基づいて、経済面からアドバイスを送るファイナンシャル・プランナーとの相性も良いでしょう。

もともと会社の内情について詳しく、経営者とも面識が生まれがちな行政書士ですから、中小企業診断士の資格を取ることによって、社員の給与計算や社会保険・労働保険の手続き、労働問題のアドバイスなど、労務部門の顧問として活躍できる可能性も生まれます。

また、弁護士や裁判官になるための司法試験をはじめ、司法書士や弁理士など、さまざまな法律系の資格がある中で、行政書士はその登竜門に位置付けられます。行政書士の受験科目である民法や行政法、会社法などの知識は、他の資格試験にチャレンジする場合にも役立つので、ステップアップするための“最初の一歩”として最適といえるでしょう。

ただしどんな資格にもいえることですが、行政書士もまた、合格した後すぐにバリバリと働けるかといったら、そうではありません。仕事のとりかたはもちろん、スムーズな進め方、的確なアドバイスのしかたなどを覚える必要があるうえ、知っておくべき範囲の法改正をつぶさにチェックすることはもちろん、継続的に自分を高めていく勉強をおろそかにしない心がけがとても大切です。