firefighter

女性消防士の仕事とは

消防士は、火災の消火業務、救助業務、救急業務、火災予防業務、防火業務など、住民の安全にかかわる幅広い活動に従事しています。体力を要する仕事であることから、消防士全体での女性の割合はわずか2.4%ほどですが、全国の自治体では女性の消防士の数が徐々に増えてきています。人の命を救う、「消防士」という仕事に、やりがいを求める女性が増えてきた。また、消防側にも受け入れ体制が整ってきたということですので、これはとても喜ばしいことです。

しかし、これまで長らく「男の仕事場」とされてきた場所でもありますので、「果たして女性が心地よく働ける環境なのか?」と、不安に思う女性も多いようです。
以下に、女性が不安に思うポイントをまとめてみました。

女性消防士になるための条件

基本的に、女性が消防士になるための流れは、男性消防士のそれと変わりません。ただ、女性枠を設ける自治体は限られていますので、各自治体の募集要項はチェックしておきたいところです。都市部では比較的女性枠が設けられています。
(男性と同じく女性も消防士採用試験の受験資格として身長や体重の制限がありますので、事前に調べる必要があります)

女性消防士の仕事

仕事の内容に関してですが、女性は男性と比べて体力面で性差があるため、消火活動や救助活動の第一線で働く女性消防士の数は、当然ながらまだ多くありません。消防署内の予防部で避難訓練の指導や防災の広報活動など、いかに災害を未然に防ぐか、地域の地域の住民にや事業所に教育・訓練・指導するのがおもな仕事となります。デスクワークに就くケースも多いでしょう。
また、消防設備が十分に整っているかの「立入検査」も、女性消防士に多い仕事のひとつです。救急救命士としての救急活動、消防車両の運行など、災害現場で活動する教務にも従事します。

女性消防士の環境

さて、消防士を目指す女性の不安に、寮での生活があげられます。
女性が消防士になるためには、上でも挙げましたが、男性消防士同様に、採用試験を突破し、各自治体が設置している消防学校で約半年間の研修を受ける必要があります。
しかし、消防学校は基本的に全寮制で、在校生のほとんどが男性です。全寮制ということで、生活空間をともにすることに抵抗やためらいのある女性も多いでしょう。

そうしたことも考えて、消防署に女性枠を設けている自治体の消防学校では、女性専用の部屋を別に用意するケースが埼玉県を始めとして各地に見られます。
時代の流れを考えれば、これからも、そういった動きは広まっていくでしょう。まだまだ、女性の働く環境としては未知数ですが、女性にも優しい環境づくりがスタートしています。