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消防士の給料とは?

消防職員の給料は、消防本部によって異なります。消防は市町村に属している(東京消防庁は東京都)ため、市町村の給与規定に準じているのです。現場に出場して活動する消防吏員の場合、一般事務員に比べると、多少高めに金額設定されています。が、上記理由から、全国一律ではありません。

この基本給に、手当が付加されます。一般的企業でも見られる調整手当、扶養手当、住居手当、通勤手当、期末手当(ボーナス)、退職の際にもらえる退職手当、退職年金はもちろんですが、消防職員の場合はこのほかに、「特殊勤務手当」があります。

といっても、それほど多い額ではありません。例えばある政令市では、現場配置直後の新人消防隊員で火災などの出場がない日であれば、24時間勤務して1日の手当は約1400円。
これは24時間勤務の最小の手当で、管理職である隊長や、資格職である救急隊員(救急救命士を含む)や機関員、特殊な作業を行う救助隊やはしご隊には、さらに別の手当が設定されています。

特殊勤務手当ての例

◆ 夜間特殊手当:勤務一回 約900円
 24時間勤務の場合に支給される手当
◆ 拘束手当  :勤務一回 約500円
 24時間勤務の場合に支給される手当
◆ 火災出場手当:出場一回 約500円(昼) 約800円(夜)
 火災に出場した際の手当
◆ 警防手当  :日額   約100円
 隊長に対する手当
◆ 救助手当  :日額   約100円
 救助隊として業務に従事した場合の手当
◆ 梯子手当  :日額   約100円
 梯子隊として業務に従事した場合の手当
◆ 機関員手当 :日額   約300円(大型緊急車両) 約200円(普通緊急車両) 約200円(その他の車両)
 機関院に対する手当
◆ 救急出場手当:出場一回 約500円(救急救命士) 約200円(その他の隊員) 約100円(深夜加算)
 救急業務に対する手当

政令指定都市などの消防吏員の初任給(大学卒業程度:平成23年データ)

東京消防庁 約274,000円
札幌市   約183,031円
仙台市   約197,100円
さいたま市 約198,352円
千葉市   約199,980円
横浜市   約209,328円
川崎市   約218,324円
相模原市  約223,927円
新潟市   約200,000円
静岡市   約189,528円
浜松市   約186,739円
名古屋市  約199,000円
京都市   約204,930円
大阪市   約203,550円
堺市    約206,000円
神戸市   約197,300円
岡山市   約191,300円
広島市   約196,000円
北九州市  約188,000円
福岡市   約204,000円