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生活安全警察の仕事

生活安全警察は、私たちのごく身近なところに潜む犯罪に立ち向かう部署であり、警視庁を始めとする全ての警察本部に設置されています。以下に生活安全部の組織、その役割についてまとめてみました。

生活安全総務課(生活安全企画課)

生活安全部の庶務的な作業を行う「庶務係」、警備業や質屋営業などの認可業務を行う「防犯営業第1第2係」があります。その他、「生活安全相談室」、「警視庁ストーカー対策室」があります。

生活経済課

経済犯罪を担当する部署であり、その犯罪の内容から、第1係から第7係(警察本部により異なります)まで置かれています。この部署では、悪質商法や外国為替等法令違反捜査などを行います。
現在、社会的に大きな問題となっているのが、インターネットを使った犯罪です。コンピューターウィルスの作成や拡散、官公庁、企業のホームページヘの不正アクセス、殺害予告、犯罪予告、誹謗中傷……。インターネットでは、様々な犯罪が横行しています。
生活安全課の中には、こうした犯罪の発生を受けて、ネット犯罪の対策部署も設置されています。

警視庁の場合は、「警視庁ハイテク犯罪対策総合センター」として独立しています。組織は所長をトップに、対策班、情報班、捜査班などを置いています。ネットを使用した詐欺などは新しく創設された「犯罪抑止対策本部」も担当することになります。こちらは今現在のところ、警視庁、大阪府警察のみ。

他警察本部においては、生活経済課の中に「サイバー犯罪対策係」を編成しているところもあります。

生活環境課

銃刀法などを扱うのが、「生活環境課」です。「銃刀法剣類対策係」、「危険物対策係」などは、銃や刀、危険物の取り扱いの許可を出したり、査察を行ったりします。

保安課

風俗や賭博、外国人労働者雇用関係を扱う部署です。「風俗営業係」「査察係」「保安第12係」「風紀第1第2係」と分かれており、風俗営業の許可を出し、査察をし、取り締まりを行います。外国人労働者雇用関係においては、入管と協力し、不法就労の取り締まりを行ったりもします。

少年育成課

青少年の育成の妨げとなる犯罪、障害を防止する部署です。「少年企画係」「少年規範係」「学校地域係」「少年環境係」「少年相談係」「保護相談係」「福祉犯係」などがあります。

少年事件課

少年少女が巻き込まれた事件、また同様に、少年少女が加害者となった事件を扱っている部署です。「指導係」「少年事件係」とに分かれていますが、警察本部によってはひとつにし、「少年課」としているところもあります。