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警察官とは

警察官は、地域のパトロールや交通整理など、市民の生活に密着した重要な任務を背負っています。強盗・殺人・放火・詐欺など、市民生活を脅かす犯罪が起きれば犯人の逮捕を行い、住民の安心と安全を守らなければなりません。社会の平和、治安を守ることを使命とする、都道府県の公安系職員にあたります。
警察官になると、始めは交番に勤務し、その後、犯罪の捜査を行う刑事課や、交通課・生活安全課などに分けられていきます(警察は、「地域部」「刑事部」「生活安全部」「交通部」「警備部」「総務・刑務部」にそれぞれ別れています)。

警察官に求められるもの

警察官は治安を守る仕事です。そのため、社会のルールや常識についての理解・知識が求められる他、体を張って仕事をすることも多く、健康であること、体力があることがとても重要となります。

警察官と資格

警察官になるために、特別な国家資格や民間資格を持っていなければならないということはありません。しかし、普通二輪や自動車の免許は、職務上必要になりますので、将来警察官を目指す方は今から取っておいて損はしないでしょう(普通二輪免許は警察学校在籍中に全員取得します)。もちろん、警察の仕事は幅広いので、語学や簿記、コンピューター関連などの資格を取得することで、将来的にプラスとなる可能性はあります。

警察庁勤務の場合は国家公務員採用試験、都道府県警察勤務の場合は警察官採用試験を受験。採用されれば警察官として働くことが可能となります。

警察事務について

警察事務においては、警察本部や警察学校などに配属となり、会計事務・広報・福利厚生事務などに従事。警察官採用試験とは別枠で採用試験を実施しており、多くの自治体で専門科目が課され、地方上級試験と同内容となります。

警察官採用試験の受験資格

都道府県警察によって多少の違いはありますが、警察官採用試験の受験資格は、概ね以下のような基準となっています。

  • ・年齢:17歳~30歳前後
  • ・身体要件:男性160cm、48kg以上、女性154cm、45kg以上
  • ・視力:裸眼視力が両眼とも0.6以上であること。
    ただし、これに満たない場合は、両眼とも、裸眼視力がおおむね0.1以上で矯正視力が1.0以上であること
  • ・その他:色覚、聴覚、疾患、運動機能が職務執行に支障のないこと

ただし、以上はあくまでも目安です。例えば慎重などが上記条件に数センチ満たないからといって、絶対に不合格になる、というわけではありません。多少身長が足りなくとも、身体能力的に警察官の職務を行うに十分である、と判断されれば大丈夫ということです。
逆に疾患などに関しては少々厳しい面が見られます。普段は問題ないのだけれども、極度にストレスが重なると問題が出て仕事ができない、というのであれば、いくら普段は健康であっても、いざというときに職務に支障がある。そのように見なされれば、条件的に問題がなくとも不合格になることがあるのです。