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中小企業診断士 よくある質問⑥

中小企業診断士の資格を取るにはどうしたらいいですか?

主に、二通りの方法があります。

【中小企業診断士試験を受ける方法】
1:1次試験に合格する
2:2次試験に合格する
3:中小企業診断士の実務15日以上 or 機関による実務補習を受ける

【中小企業診断士養成課程を受ける方法】
1:中小企業診断士1次試験に合格する
2:中小企業診断士養成課程の修了

どちらで取る場合も、中小企業診断士の第1次試験は避けて通れません。
第1次試験は7科目あり、100点満点のマークシート方式で行われます。
受験科目の合計点数が60点以上獲得できていること、および
40点未満の科目が一つも無いことが試験の合格基準となります。

また、科目ごとの合格基準が存在しており
満点の60%を取得している場合、その科目は合格となります。
前々年度および、前年度に合格することができた科目は免除されるため
3年間かけて少しずつ合格していくという方法もあります。

第2次試験は筆記・口述試験の形で行われます。
中小企業診断士としての実務能力と応用能力をはかる試験といえるでしょう。
1次試験とは違い、単純な暗記力だけでは突破できない難関です。

筆記試験は、15~200文字程度の字数制限がある記述式が中心となります。
試験科目は4科目で、実務に関する実例問題を論述式で回答していき
こちらも全科目で60%以上獲得できれば合格となります。

口述試験は、事例をもとにした質問に対する回答を行い
主に中小企業を診断したり、助言をする能力について問われます。
3名の審査官とおよそ10分の面接形式で試験が行われるため

また、2次試験を受けずに『養成課程』を受講するという方法もあります。
最後まで受講して修了することで、中小企業診断士として登録できます。
機関ごとに開講時期や募集定員などが違うため、受講する際は注意が必要です。

1次試験と2次試験に合格した後に、実務または補習を受け
いずれかが完了次第、晴れて診断士として登録することができます。


どうすれば効率よく勉強できますか?

診断士試験は、筆記だけでは無く口述試験、実務補習と試験方法も多彩で
経営全般に関する出題が多く、非常に範囲の広い試験です。

専門的な知識が求められることに加え出題範囲が広いため、合格率は4%程度と低く、
突き詰めて全てを憶えようとすると多大な労力と時間が必要になります。

しかし、だからと言って1日に何時間も勉強をしなければ受からない、というわけではありません。
中小企業診断士の資格の特徴として、受験者の年齢層が幅広いことが挙げられます。
現役の学生から、30代や40代の忙しいビジネスマンも数多く受験し、合格していますので、
効率よく勉強することで「時間がない」というハンデを乗り越えることができます。

まずは学習を始めて知識を身に付ける前に、限られた時間内で広大な試験範囲を効率よく
学習する方法を身に付ける事が必要不可欠です。

まず試験の合格ラインは、科目全体で「6割以上の正解」かつ「4割未満の科目がない」事が条件なので、
科目ごとに手広く着手をして「深い知識」よりも「広い範囲の知識」を得る事を念頭に置きましょう。

中小企業診断士の1次試験は7科目から出題されます。
2次試験と関連性の強い「財務・会計」、「企業経営理論」、「運営管理」や、
暗記力が必須の「経営法務」、「経営情報システム」、「中小企業経営・政策」、
出題範囲がとても広く時間が掛かりがちな「経済学・経済政策」と、それぞれの科目の特徴を覚えておく事も重要です。

また、より効率よく勉強をするためには、通学や通勤中などのちょっとしたスキマの時間を使って勉強ができるように
環境を整える事も重要でしょう。

スマートフォンやタブレット端末からインターネットを活用して、過去問を読み解き理解を深める事も
非常に効率のいい勉強方法です。

合格までの平均勉強時間が「約1000時間」とも言われていますが、努力次第で倍以上の短縮も出来る事が資格試験の面白い所です。

しかし、行き当たりばったりの勉強ではモチベーションが保てずに途中で挫折してしまう事も少なくありません。
中小企業診断士の試験は8月に行われますので、日程に合わせ長期的な展望で学習のスケジュールを組みましょう。