Tax-accountant

税理士の試験-選択科目-

税理士試験の選択科目について説明いたします。こちらの法律については選択式になっておりますので、自分の得意な分野を選び高得点を狙いましょう。

相続税法

・学習時間の目安約460h
相続税は、亡くなった人の財産を承継したときに課される税金です。承継された財産は無償取得であるため、課税上は取得財産の金額の決定(評価)が必要となります。試験では、この財産評価が計算の中心で、理論では事例に基づく申告手続きが定番論点となります。

消費税法

学習前に必要な簿記レベル/3級商簿税理士入門㈵
・学習時間の目安約300h
消費税は、日本国内におけるモノやサービスを『消費』したときにかかる税金です。消費税が課せられる取引と、課されない取引に区分することがポイントです。理論問題は、事例から消費税法上の取り扱いを述べる説明力が要求されつつあり、理解重視の学習が必要となります。

固定資産税法

・学習時間の目安約250h
不動産や償却資産に対して市町村が課する地方税です。計算は、主に不動産に対する基本的な軽減措置が出題されています。理論については、個別論点から規定の関連性を問う出題まで幅広く出題されていますが、特に多く出題されているのが、過去試験問題に類似した問題です。

事業税法

学習前に必要な簿記レベル/3級商簿税理士入門㈵
・学習時間の目安約250h
法人や個人の行う事業活動に対して道府県が課する地方税です。法人事業税と個人事業税から構成されており、特に法人事業税の出題が多くなっています。大企業に適用される外形標準課税については、理論・計算ともに毎年出題されていますので、抑えておくとよいでしょう。

住民税法

・学習時間の目安約250h
法人や個人の所得(所得割)や存在(均等割)に対して課される地方税です。試験については個人住民税に関する出題が中心で、所得税法の学習経験者は、イメージのわきやすい科目です。また、改正項目が頻繁に出題されるため、改正対処が合否の決め手になります。

国税徴収法

・学習時間の目安約150h
税金を滞納した場合に執られる措置を学習します。試験問題には、滞納者の状況が事例形式で与えられ、その取扱について説明をしていく問題が数多く出題されています。特に近年では、法律をそのまま解答するのではなく、取り扱いを的確に解答することが求められています。

酒税法

・学習時間の目安約150h
酒類に対して課される国税で、お酒の原料や製造方法から、どの酒類に分類されるのかを文章で解答させる問題が出題されます。そのため、要件を覚えているだけではなく、演習が必要です。理論については趣旨も問われますので、しっかりと理解することが大切です。