介護福祉士がキャリアアップするためには?

国家資格である介護福祉士の資格を取得すれば、慢性的な人手不足が目立つ介護業界で、職を失うことは少なくなるでしょう。そこから、さらなる資格取得に挑戦したり、独立開業したりと、キャリアアップをするための方法は、数多く存在します。

上位資格や類似資格に挑戦する

介護福祉士の上位資格には、より専門性を高めた「認定介護福祉士」という資格が存在します。認定介護福祉士は、介護現場で働く介護福祉士の中心的な人物となり、介護サービスをマネジメントや質の向上を担う専門家です。この認定介護福祉士の資格を取得するためには、一定期間以上の実務経験や現任研修が必要となりますが、介護福祉士のキャリアアップ方法のひとつとして憶えておくのがいいでしょう。

また、職域を広げ、キャリアアップを図りたい人は、介護に関連する資格取得に挑戦する方法もあります。例えば、介護者のケアプランを作成できる「ケアマネジャー」の資格や、介護における事務のノウハウを学べる「介護事務」など、介護に関連する資格は無数に存在します。これらの介護資格を取得しておけば、職域を広げやすくなるほか、施設によっては給与に資格手当が付くこともあるでしょう。

施設の管理者や責任者を目指す

介護福祉士として働きながら、事業所や介護施設の管理者を目指すキャリアアップ方法です。施設の運営管理を担うためには、介護の知識や技術だけではなく、マネジメントや財務管理などの知識が必須となるでしょう。

このような管理者になる人は、介護福祉士として働きながら経験を積み、新規施設の開設時に就任することが多くなっています。新しくオープンする介護施設の中には、施設長や管理人を外部から募集しているケースも多いため、こまめな情報収集が欠かせません。

介護福祉士の知識を活かして独立開業する

ある程度の資金があれば、独立して介護施設や介護事務所を開業することも可能です。運営していくためには、人材や顧客の確保は欠かせませんが、この方法であれば、自らが理想とする介護施設を作ることができます。また、介護福祉士として独立した人の中には、介護施設を開業したい人をサポートする、コンサルタントとして活躍する人もいます。

このほかにも、介護の知識を活かして、看護師や作業療法士に転職する人や、講師として大学や専門学校で働く人もいます。自分がどの職場でどのように働きたいのかを明確にすれば、介護に限らず、どの業界においても上を目指しやすくなるでしょう。