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MOSとパソコン検定は何が違う?

大まかな違いは、MOSがオフィスソフトの機能を重視した資格であるのに対し、パソコン検定は、実務を重視した資格である点です。MOSとパソコン検定(日商PC検定)は、どちらもパソコンの技能を証明する資格ですが、資格の区分や試験範囲など細かな点が異なっています。

試験範囲が異なる

MOSの資格試験は、WordやExcelといったマイクロソフトのオフィス製品の技量をはかる試験です。普段の業務ではあまり使わない、マニアックな機能の扱う問題も出題されます。これに対しパソコン検定は、実務に必要なパソコンの技量や、IT・ネットワーク知識を総合的にはかる試験となっています。そのため、パソコン検定の試験には、WordやExcelなどを扱う問題に加え、ITを活用した実践的なコミュニケーション能力や、ビジネスマナーを問う問題も出題されるのです。

上位資格と下位資格の区分が異なる

MOS資格には、一般的な技能を証明するスペシャリストと、上位資格であるエキスパートの2種類のレベルが存在します。一方のパソコン検定は、難易度によって1級、2級、3級と、最も易しいBasic(ベーシック)の4種類の級位に分類されます。ちなみに、試験に受験資格が存在しないため、どの難易度からでも挑戦できるという点は、MOSもパソコン検定も同じです。

資格の認定団体が異なる

MOS資格は、ソフトの開発元であるマイクロソフト社が認定する資格です。これに対しパソコン検定は、経済三団体の1つの「日本商工会議所」が認定する資格となっています。国際資格であるMOSは、世界的に試験が行われているのに対し、パソコン検定は国内のみで試験が開催される資格となっています。

MOSとパソコン検定はどちらが役に立つか

MOS資格は、ビジネスに活かしにくい機能まで学ぶ必要がありますが、世界的な資格である分、グローバルな企業でも評価されやすいという利点があります。一方のパソコン検定は、知名度こそMOS資格に及ばないものの、実務に則した総合的なパソコンの技術を学べるという点がメリットです。

それぞれ特徴が異なるMOSとパソコン検定の資格は、業種や仕事内容によって評価が分かれるため、どちらがいいとは一概に言えないでしょう。双方の特徴や利点などをよく把握したうえで、自分に合った資格の取得に挑戦するようにしてください。