Microsoft-Office-Specialist

MOSスペシャリストとエキスパートの違い

一般向けと上級者向けの難易度

MOSの資格には、WordとExcelの科目に限り、スペシャリストとエキスパートと呼ばれる2種類の難易度が存在します。

大まかに、スペシャリストとエキスパートの具体的な違いを言えば、試験の難易度が異なるという点でしょう。スペシャリストは基本的な操作法を証明する一般向けの資格、エキスパートは高度な操作や応用力を証明する上級者向けの資格となっています。

このスペシャリストとエキスパートには、どちらも応募条件が存在しないため、自信があればエキスパートの試験から受験をしてもかまいません。ただし、基本的な操作法を熟知していないと、エキスパート試験の合格は難しくなるため、まずはスペシャリスト試験の受験を推奨します。

Wordのスペシャリストとエキスパートの試験内容

Wordのスペシャリスト試験では、文章の表示やフォントの変更、表の作成方法など、Wordの基本的な機能を学びます。これに対しエキスパートは、文章校正機能の設定方法や文書パーツの作成方法など、より専門的な問題が多く出題されるのが特徴です。試験はすべて実技試験となっていて、問題の指示通りに正しい操作を行うシンプルな内容となっています。

Excelのスペシャリストとエキスパートの試験内容

Excelのスペシャリスト試験では、基本的なワークシートやブックの作成方法、簡単な関数を使用したデータの集計方法などを学びます。エキスパート試験は、高度な機能を使用したグラフを作成方法や、マクロの作り方など、応用力を求められる問題が出題されます。Wordと同じく、試験はすべて実技試験となっていますが、試験環境は変更する場合もあるため、注意が必要です。

どちらの科目にせよ、上級資格であるぶん、より就職や転職に役立つのはエキスパート資格になります。ただし、業務で活用をすることを考慮した場合、スペシャリストでも十分であるケースは少なくありません。そのため、現在働いている人であれば、スキルやキャリアアップに必要であると感じた場合にのみ、エキスパート資格の取得を目指してもかまいません。

ちなみに、MOS試験はオフィスソフトのバージョンによって、2010、2013、2016と分かれていますが、2013のエキスパート試験のみ、Part1とPart2の二部構成の試験になっています。Part1とPart2は、両方の試験に合格したいとエキスパート資格を取得できないため、受験の際は注意が必要です。