国家公務員専門職について

国家公務員の中にも専門職と呼ばれる職業についている人が何人か存在いたします。専門職に就くためにはそれぞれ試験に合格する必要があり、学歴によって受けられる試験とそうでない試験があります。

大卒程度

国税専門官

国税局や税務署などで、税に関する調査・徴収・査察の業務を行う職員の採用試験。採用後は納税申告に関する指導を行う国勢調査官、納税の督促や滞納処分に関する業務を行う国税徴収官、脱税容疑者に対して強制調査などにより刑事告発を行う国税査察官などとして働きます。

労働基準監督官

厚生労働省または労働局、労働基準監督署で、労働者の労働条件の確保・改善、労働災害の防止、職業性疾病の予防を行う職員の採用試験です。事業所への立ち入り調査などを中心として、違反があれば設備の使用停止や刑事訴訟法による処分を実行します。

財務専門官

財務専門官は、全国の財務局に採用され、財政、固有財産や金融などに関する施策、地域の意見、要望、地域経済の実態を、財務省及び金融庁に伝達し、地域性を踏まえた施策の実施を通じて、地域貢献に努めます。

皇宮護衛官(大卒)

採用後、全寮制の皇宮警察学校に入校し、必要なスキルや知識を習得します。その後、皇宮警察本部に所属。皇族の護衛と皇居、御用地、御用邸などの警備を専門に行います。

その他の職業

・外務所専門職員・航空管制官・法務省専門職員・食品衛生監視員

高卒程度

刑務官

被収容者に対し、日常生活や職業訓練の指導などを行い、刑務所や拘置所、少年院などの保安警備に従事する職員の採用試験です。刑務官A(男子)は男子の被収容者を、刑務官B(女子)は女子の被収容者を対象とします。

税務職員

税務署の職員として採用されると、全寮制の税務大学校に入校し、約13ヶ月間の研修で法律や税務に関する基礎知識を学びます。その後配属された税務署の職員として、税務調査や納税者が申告書を作成する際の指導事務などを行います。

入国警備官

地方入国管理局、入国者収容所管理センターなどで、不法入国者や不法残留者などの違反事件の調査、収容令書または退去強制令書を発布された外国人の摘発・違反調査、収容、送還、入国者収容所入国管理センターにおける被収容者の処遇、施設の警備などの業務に従事します。

皇宮護衛官(高卒)

採用されると、全寮制の皇宮警察学校に入校し、必要なスキルや知識を習得します。その後、皇宮警察本部に所属し、皇族の護衛と皇居、御用地、御用邸などの警備を専門に行います。

その他の職業

・海上保安学校学生・航空保安大学校学生・海上保安大学校学生・気象大学校学生

経験者採用試験

民間企業などで勤務経験のある人を対象に、係長以上の職へ中途採用することを目的として行います。それぞれ府省ごとに試験の種類や受験資格が設定されており、論文試験や小論文試験、記述式の専門試験、外国語試験、政策課題討議試験、政策課題論文試験、総合事例研究試験などが課せられる可能性があります。