公務員の魅力

恵まれた環境

労働条件・労働環境など、公務員と一般企業における社員の待遇を比較した場合、公務員のほうが恵まれた環境にあることがわかります。公務員は仕事の性質上、一般企業とは異なる職業観が要求されます。そのため法律上の措置として、不当に免職されることはなく、身分や給与収入も保障されています。公務員の魅力として、こうした部分は広く語られるところではありますが、公務員を目指す人は、そのメリットだけにとらわれることのないようにしてください。公務員は、公共の福祉、その増進のために尽くす公僕である。その自覚と倫理観を、しっかりと心に留めて取り組まなくてはなりません。

自分にあった仕事を見つけやすい

「公務員とは」でも記載しましたが、公務員のお仕事は多岐にわたります。様々な部署を、3〜5年に一度の割合で異動し、多くの仕事を経験しますので、その中で自分に合う仕事、やりたい仕事を見つけることが可能です。

研修制度の充実

公務員として活躍するために必要な能力、知識を高めるため、数多くの研修が用意されているのも特長です。新人研修はもちろん、それ以外にも、階層・役職別の研修、タイムマネジメント、制作ディベート、ロジカルシンキング、プレゼンテーションなど、実践力を養成する研修多数。高度な専門知識を必要とする職種においては、採用直後から長期に渡るプログラムが用意されており、一人ひとりの能力を引き出し、また伸ばしていくことが可能です。これを受けることによって、達成感の高揚、自己実現につながります。

安定した収入

公務員の給料は、民間企業との調整を受け、例年人事院勧告や人事委員会勧告に基づいて改定が実施されます。しかし、景気動向の影響は受け難く、収入は安定しているのが特長。さらには、定年退職までベースアップが継続されるので、退職後の将来設計もしやすいでしょう。

平成24年度の公務員平均年収と民間企業の平均年収を比較すると、国家公務員では民間企業の1.5倍、地方公務員では民間企業の1.6倍といった差が見られます。

理想的な職場環境

国や地方の行政機関は、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を推進する立場にあるため、民間企業以上に積極的に仕事と生活の調和に取り組んでいます。出産、育児といった点においても、育児休暇、介護休暇などの休業制度が大変充実しており、仕事と生活の両立がしやすい職場にあるといえるでしょう。

主な両立制度としては以下があげられます。

  • ◆産前産後休暇/産前6週間、産後8週間
  • ◆育児休業/3歳未満の子どもを養育する場合。職種や男女に関係なく取得可能
  • ◆育児短時間勤務/就学前の子どもを養育する場合。勤務時間を1日4時間週20時間、1日5時間週25時間などに短縮
  • ◆子の看護のための休暇/子どもが風邪を引いた場合などに年5日
  • ◆介護休暇/配偶者・父母・子・配偶者の父母などを介護する場合・最長6ヶ月で必要と認められる期間