Residential Building Transactionist

宅地建物取引士とは

宅建とは宅地建物取引士の略で、受験者は毎年20万人近くおり、日本では最も人気のある資格のひとつです。
その人気の最大の理由とし て、保有者の活躍出来る場が多くあるという事が考えられます。土地や建物の売買、仲介などを行う不動産業においては、社員に必須資格としている企業もござ いますし、自社で不動産を保有している一般企業や不動産を扱う金融業界でも宅建保有者は重宝されます。様々な企業で活躍出来る宅建はお勧めです。

国家資格に該当する、不動産取引の専門家

人生において、最も大きな買い物といわれるマイホーム。購入するときには、誰もが慎重にならざるを得ません。また、部屋を借りる際にも、家賃はもとより日当たりなどの環境面や設備、築年数など、気になる要素はたくさんありますよね。新生活を迎えるにあたり、慎重になるのは誰しも当然のことです。

慎重になるのは、売る側・貸す側・仲介する側も同じこと。大きなお金が動くと同時に、きちんと宅地物件を紹介し、後にトラブルが生じないように努める必要があります。買う側・借りる側は、得てして不動産取引を行うための知識や経験がない方も多いため、法律にのっとってアドバイスすることも大切な業務の一環です。

ただし、中にはずさんな取引をする業者が出てくるかもしれない…そこで国は、スムーズな取引ができるように一定のルールを設けています。そのルールのもとで活躍するのが宅地建物取引士。いわゆる“宅建”士です。宅地建物取引士は、不動産に関する法律知識を持った「不動産取引の専門家」。建物の売買や賃借などの不動産取引において重要な役割を担っています。宅地建物取引士が持つ知識は、不動産業界はもちろんのこと、他業界でも幅広く必要とされているため、社会的なニーズの高い人気の資格になっています。

なお、不動産業を営む事務所では、従業員5名につき1人以上の割合で宅地建物取引士がいなければ、不動産会社を開業・運営することができません。どの街にも、必ずといっていいほど存在している不動産事務所。仮に30名在籍している事務所だったら、そのうち6名は宅地建物取引士でないといけません。その点でも、社会的なニーズの高さがうかがえます。

重要事項の説明・記名・押印など、資格者のみできる独占業務

宅地建物取引士の仕事には、以下の3つの業務があります。これは宅建資格を持った人にしかできない“独占業務”です。

物件に関する重要事項の説明

不動産の取引は高額なものになるため、契約締結後のトラブルを回避するために、宅地建物取引士は不動産の売買契約等を浄血する前に、取引の相手方に対して「重要事項の説明」を行わなければなりません。具体的な説明としては、その土地の上に建築することができる建物の種類・大きさ等の規制や、電気・ガス・上下水道等の整備状況等になります。

重要事項説明書への記名・押印

宅地建物取引士が重要事項の説明をする際には、その内容を記載した「重要事項説明書」を取引の相手方に対して交付しなければなりません。この説明書には、宅地建物取引士の記名、押印が必要となります。この記名、押印は、説明の内容について宅地建物取引士がしっかり責任を持つ、ということを意味します。

契約書への記名・押印

重要事項の説明を経て、取引の相手方がその不動産に満足すれば、契約の締結となります。宅地建物取引士は、契約の際に交付される契約書の内容に間違いがないかどうかを確認し、問題がなければ、その証明として記名、押印します。

宅地建物取引士の遍歴

宅地建物取引士には様々な制度の遍歴や推移があります。もし宜しければこちらもご覧ください。