カラーコーディネーターの資格試験について

カラーコーディネーター検定試験の概要

カラーコーディネーターの検定試験には、受験資格がありません。1級から3級まで、年齢や学歴に関わらず好きな級位から挑戦できます。さらに、1級と2級、2級と3級の試験を同日に受験することも可能です。自分の力量をはかりたい人や、試験にダブル合格したい人には併願受験をおすすめします。試験日程は6月中旬と12月上旬の年2回行われますが、1級の試験に限り、12月上旬の年1回の開催となっているため注意が必要です。

各級位ごとに異なる試験内容

いずれの級位も、マークシート方式の試験となっており、100点満点中70点以上を取得すると、晴れて合格です。また1級の試験には、マークシート方式の一次試験に加えて、論述形式の二次試験が加わります。

カラーコーディネーター3級

3級試験の具体的な科目は、色の性質や表現方法、色が見える仕組みといった、基礎的な色彩の問題が出題されます。美的感覚を問う色彩検定とは異なり、カラーコーディネーターは色の理論を重視した問題が多いのが特徴です。そのため、基礎的な3級試験といっても、感性やセンスだけで合格するのは難しいでしょう。

カラーコーディネーター2級

2級試験は、3級と比較すると応用力が重視されるのが特徴です。主に色彩の心理的効果や、近現代デザインと色の歴史など、色彩に関する専門的な知識が求められます。カラーコーディネーターの資格をビジネスシーンに活かす場合、2級以上の取得を目安にするのが理想です。

カラーコーディネーター1級

1級試験は、ファッション色彩、商品色彩、環境色彩の3つの分野から選択して受験する仕組みです。そのため、試験の出題科目もそれぞれの分野に特化したものとなっています。目指す業界にちなんだ分野に合格することで、転職や就職にも役立つでしょう。また、専門知識を幅広く学ぶため、すべての分野に挑戦するカラーコーディネーターも少なくありません。

カラーコーディネーター検定試験の合格率

カラーコーディネーター検定試験の合格率は、級位によって大きく異なるのが特徴です。検定を主催する「東京商工会議所検定センター」によると、2016年度の試験では、3級が60.9%、2級が49.7%、1級が22.4%となっています。いずれの級位も、受験すればだれでも合格できるような難易度ではないため、しっかりとした受験対策が求められるでしょう。