ゲームの得意な人がe-スポーツ以外で収入を得るには?

e-スポーツという文化が生まれて以降は、「ゲームの上手さ」を活かして生計を立てるプロ選手が国内外を問わず増えてきました。この、ゲームの上手さを活かして収入を得るという方法は、e-スポーツに関連するもの以外も少なからず存在します。

戦車や無人機の操縦者としてゲーマーを募集

イギリスやアメリカの軍隊では、装甲車や無人機のパイロットとして、実際にゲーマーを募集しています。これは、ゲーマーが視覚の情報判断に優れているという理由からです。同じ理由で、精密な操作が要求されるドローンのパイロットや医療用ロボットの操縦者として、ゲーマーに注目が集まっています。将来的には、ゲームの上手さが仕事に繋がるという可能性もゼロではないでしょう。

ゲームをプレイしている動画を配信

昨今は、ゲームで遊んでいる動画をインターネットに配信することで、収入を得ている人もいます。主に、動画の配信者が実際に遊んでいる場面をユーザーに視聴してもらうことで、広告収入を得るという仕組みです。とくにファンの多い配信者は、ゲームの制作会社から直接依頼を受けて宣伝活動をすることもあります。

ゲームの動画を配信して収入を得るには、ゲームの上手さよりも、視聴者が楽しめる動画を配信できる人が有利です。ゲームの上手さで人気を博している人もいますが、極端な下手さや映像編集の上手さ、トークの技術などで視聴者を集めている人も少なくありません。映像で視聴者を楽しませて収入を得るという点では、タレントやユーチューバーにも通ずる働き方といえます。

プロのプレイヤーでも実際に活動できる期間は短い

ちなみにe-スポーツは、身体や反射神経の衰えとともに選手活動しにくくなるスポーツです。e-スポーツのプロとして活躍している人でも、おおよそ25歳前後に引退することが多いという特徴があります。野球やサッカーのような実際のプロスポーツ選手以上に、e-スポーツのプロは短命な職業であると言えるでしょう。そのため、e-スポーツのプロを目指す場合は、セカンドキャリアについて考えることも重要となります。

引退したプロ選手の中には、専門学校の講師やe-スポーツチームのコーチとなり、後任の育成に専念する人が多いほか、e-スポーツのコラムや書籍の執筆を行うライターとして活躍する人も少なくありません。引退した後は、e-スポーツの知見や経験を活かして働くというケースが一般的と言えるでしょう。