管理栄養士の資格試験について

管理栄養士試験の概要

管理栄養士の試験は、年1回のみで毎年3月中旬に開催されます。試験には年齢制限が存在せず、受験資格さえ満たせばだれでも挑戦することが可能です。

試験は例年、北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県、沖縄県で実施されます。試験会場となる場所は、厚生労働省のホームページ上から確認できるため、最寄りの会場で受験するようにしましょう。

受験には栄養士資格と実務経験が必要

管理栄養士の試験を受験するためには、栄養士の資格に加え、栄養士として一定期間の実務経験が必要になります。必要となる実務経験の期間は、卒業した栄養士学校の種類によって異なるため注意しましょう。

栄養士養成校を卒業した場合

まず、栄養士養成校には、4年制・3年制・2年制の3種類があります。卒業した学校が4年制であれば、必要な実務経験は1年です。3年制の学校であれば2年、2年制の学校であれば3年の実務経験が必要となります。また、栄養士として働いた施設が複数ある場合、必要な実務経験を通算で満たしていれば、管理栄養士の受験資格を得られます。

管理栄養士養成学校を卒業した場合

管理栄養士養成学校であれば、栄養士の実務経験を必要とせず、課程を修了するだけで管理栄養士の受験資格が得られます。様々なルートの中でも、最も早く管理栄養士の受験資格を得ることができるため、はじめから管理栄養士養成学校に進む人も少なくありません。

管理栄養士試験の出題科目

管理栄養士試験の出題科目は、以下9科目で構成されています。

「社会・環境と健康」
「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」
「人体の構造に関する問題」
「食べ物と健康」
「基礎栄養学」
「応用栄養学」
「栄養教育論」
「臨床栄養学」
「公衆栄養学」
「給食経営管」

解答方法はマークシート形式となっているため、記入式のように、答えをすべて暗記する必要はありません。試験問題は計200問で構成され、総得点の60%以上を取得できれば、晴れて合格することができます。

管理栄養士の試験は、年度に応じて科目別の問題数や出題傾向などが異なります。しかし、管理栄養士の教材やテキストも、それに合わせて作られているため、試験対策もしやすいでしょう。出題傾向を読み取り、学ぶべきポイントをおさえて学習できるよう配慮がされています。